とまとのつぶやき。

酸いも甘いも備忘録。

夫から結婚式をやめたいと言われた日のこと。4

 

 

あれから、暫く言い合いが続いていた。

 

とにかく夫の意見では、

あんなに結婚式を楽しみにしていた父親に

結婚式をやめると言って傷つけてしまったことが

とてもショックだったとのことだった。

 

私は結婚式を楽しみにしていたのは、

私も同じだし、何より結婚式をやめたいと

言ってきたのは夫だったため、

腑に落ちない感情があった。

 

しかし夫から離婚をしたいと言われたことに

大きな衝撃を受けていたため、

これ以上刺激したくなかった。

 

何より夫が好きだったし、

離婚なんて夢にも思ったことがなかった。

 

いつものように仲直りがしたいという

気持ちが勝っていたため何も言えず、

私は夫にただ謝ることしかできなかった。

 

 

お義父さんに私から連絡して謝るよ。
私と喧嘩していて思わず言ってしまったっていったらお義父さんも許してくれると思うから。

いや、いい。もう、俺の気持ちが無理だから。

6年間ずっと一緒にいたのに、こんなことで終わっちゃうの?

崩れる時なんてあっという間だよ。

 

夫の携帯にはお義父さんやお義姉さんから

連絡が届いているようだった。

 

次の日、夫は仕事だったため、

とりあえず今日は休もうという話になり、 私たちは眠りについた。

同じベットで眠っている時、 夫の温もりを感じながら、

いつも感じていたこの温もりが 無くなってしまうのだろうか。

そんなことを思うと、とてもこわくなった。

 

そして、今夜の喧嘩を振り返って、

何度も喧嘩する前に戻りたいと願った。

 

後悔の念とこれからの不安で、

私は段々と自分を責めてしまうようになっていった。